『アベニューから、シャンゼリゼから、ダイレクトにシゲキがやってきた!』こんな強烈なコピーで始まる広告が日を引くリサイクルショップが大阪ミナミにある。オーナーは、売れっ子美容師から見事に転身したMさんだ。創業は平成5年10月10日。仕から骨頂品を見るのが大好きだったMさんは、東京に居たころは、大坂に来てからは天満宮の竹筑市などを覗きによく通っていた。「ブランドの洋服やバッグも大好きで、自分でもしょっちゅう購入していました。特に洋服なんか、あまり着もしないのについつい買いすぎて。余ってしまったのを処分するつもりで、美容室の待合いスペースの一角に置かせてもらったのが始まりです」。それが美容室に来る常連客の間で評判を呼び、委託商品も増えだして、いつのまにか店を出すまでになった。趣味から始まったごく自然な流れなのである。原価割れや商品の売れ残りなどの心配がないという理由から、商品はすべて委託で揃えた。「場所は、たまたま勤めていた美容室が入っているビルの1階の貸し店舗が空いたので、そこなら美容師業の傍らにできるかなと思って決めました。運良くそこはブティックだったので内装にはお金がほとんど必要ありませんでした。照明や陳列棚もそのまま利用できたんですよ。開店資金も1500万円ぐらいかな。ここの土地柄(大阪ミナミのほぽ一等地)としては、思ったより費用はかからなかった方ですよ。最初はこんなに忙しくなるとは思っていなかったんで、本当に気楽に始めたんですよ」。取材中もひっきりなしに常連客とおぼしき人達が訪れる。店が心斎僑にあるせいか、その顔ぶれもさまざま。とび切り美人のニューハーフ嬢がいれば、赤ちゃん連れのヤングミセス、有閑マダム風の熟女もいる。だが、どれだけ親しい常連客でもプライバシーは一切詮索しないのがMさん流の付き合い方だ。