バリア機能と密接にかかわるターンオーバーですが、年齢を重ねるにつれて、その速度が遅くなっていきます。しだいに4週間が5週問となり、40歳をすぎると6週間もかかるようになるともいわれています。化粧品に含まれる油分や余分な皮脂といった汚れが肌にたまっていくことで、夕ンオーバーの周期を遅らせることにもなります。そうなるとますます古い角質が剥がれずに残り、汚れもたまっていくという悪循環に陥ってしまいます。肌はくすみ、化粧水で水分を袖おうとしても、表面を覆っている厚い膜のために肌に浸透しにくくなるのです。また、メラニン色素はターンオーバーとともに排泄されていくため、それが遅れるとシミとして残ってしまうわけです。別の言い方をすれば、ターンオーバーが正常に行われているからこそ、シミのないきれいな肌を保ち続けることができるわけです。皮脂は「最良のクリーム」健康な肌は、ほかにも自ら「美しさを保とう」とする力を持っています。たとえば、皮脂が分泌されるのもその一つです。皮脂は、汗と混じりあうことで肌の表面に膜をつくり、乾燥や刺激から肌を守る大切な役割をしています。うるおいのあるなめらかな素肌は皮脂のおかげ。どんなにすぐれた原料を使ったクリームも、ご自分の皮脂にはかないません。皮脂こそ、その人の肌にもっともふさわしい天然のクリームなのです。ところが、不要な油分をたっぷりと塗り込めば、肌はだんだん、自分から皮脂を分泌しなくなります。こうして、白分からきれいになろうとする力をしだいに失っていくのです。肌が本来備えている、美しさを保とうとする働きを抑えるような不自然なお手入れはするべきではありません。もう一つ加えますと、肌の水分が不足しているとき、皮脂は過剰に分泌されるようになります。これはべ夕つきやテカリといったトラブルにつながります。水分が不足すると、肌を保護する「バリア機能」が低下してしまうため、肌は自分を守ろうとして皮脂の分泌を必要以上に行うためです。皮脂の分泌が適度に行われるためには、水分をたっぷりと補給してうるおいを保つことが大切なのです。