中国とインドの大きな違いは、人口構成の問題である。中国は、一人っ子政策という歴史上始まって以来の人為的な人口政策をとったことにより、いずれ少子高齢化を迎える。それに対してインドでは、産児制限は行なわれたが、各自の判断に委ねられ、宗教上の理由もあって人口構成はいびつになっていない。近い将来、インドの方が人口大国となり、これに経済成長がともなえば、将来の経済力と自動車などの購買力は、拡大していくことが考えられる。
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中国とインドの相違点はまだある。自由化政策の進め方である。中国もインドも、改革解放で自由化を進めた点では同じだが、中国のそれが上意下達の自由化だったのに対して、インドの場合には、徹底して民間に委ねる自由化だった。中国では、3大3小の自動車メーカーの所有者はあくまでも国家であり、合弁にも出資比率の制約があるが、インドの場合には、今や外資100%も認め、国内企業と外資系企業を自由に競わせている。また、中国では自動車の個人保有や販売金融など、すべて政府が上意下達的に「認可」を与えるのに対し、インドでは民間と個人の自由に委ねている。