商売では、価格の設定は非常に難しい問題です。関西を代表する電子機器メーカー京セラの創業者である稲盛和夫氏には、「経営でもっとも難しいことは価格設定だ」といって自社の幹部に屋台を運営させ、価格設定の実習を行なったという逸話もあるほどです。確かに、価格設定は重要です。高くしすぎては売れませんし、安くしすぎては利益が出ません。しかも悪いことに、ネットショップには、価格を比較されやすいという特徴もあるのです。GoogleやYahooといった検索エンジンで商品名を検索すれば、どのネットショップがどんな値段で商品を売っているのかがすぐにわかります。さらに、楽天市場といったモール内では価格の一覧比較が簡単にできるようになっていますし、ネットショップの価格を比較するWebサイトなどというものもあります。このようなWebサイトでは、ネットショップの販売価格が特定商品別に一覧できるようになっていて、どこのネットショップがいちばん安いかがすぐにわかるようになっているのです。これらのサービスは、何かを買おうと考えている人たちにとっては非常に便利ですが、ネットショップにとってはたまりません。他店と同じ名前の商品では、価格を簡単に比較されてしまいます。しかし、だからといって、価格で勝負するというわけにはいきません。特別に安く仕入れられるルートがあるならばよいでしょうが、そうでもなければ利益が減り、結局は自分の首をしめることになってしまいます。